朝抹茶

「朝抹茶」。私はそう呼んでいるのですが、時々、朝少しだけ早起きをしてお茶を一服点ててから一日を始めることがあります。

 

季節によって表情を変える朝の光、お湯を注ぐ音、手に伝わるお茶碗の温もり、豊かなお茶の香り。
朝抹茶をしていると忙しい日々の中で左右に触れがちな感情が真ん中に整うような、心の余分なものが落ちて清められるような、そんな気がいたします。テーブル茶道の良いところは、覚えたお点前をそのまま自宅でも出来ることです。
お点前の練習も兼ねて「朝抹茶」始めてみませんか?

Imstagramでも時折「朝抹茶」の様子をご紹介しています。(#ゆい朝抹茶)


朝抹茶記


2020年5月30日

 【落とし文】

間も無く水無月という頃に和菓子屋さんに並ぶ「落とし文」。

見かけるとつい買ってしまうお菓子です。

面白い形ですよね。

 

「落とし文」は公にできないことを文に書いて、伝えたい人の近くに置いて拾わせた習慣。

それとオトシブミという虫が落とす葉の形が巻物のように見えることに由来するお菓子。

 

毎年この時期になるとお教室で

蛍にちなんだお干菓子とお出ししていました。

 

蛍は恋心に例えらることが多いので、

先程の落とし文は恋文かもしれませんね。と添えて。

 

「音もせで思ひに燃ゆる蛍こそ 鳴く虫よりもあはれなりけれ」源重之

 

今朝は自分のお稽古にと、肩衝、天目で濃茶を練りました。



2020年5月22日

 

【感謝】

「Thank you」の言葉と共に

少しだけ遅れて届いたカーネーション。

 

「ありがとう」

感謝の言葉は、いつ伝えても

誰に伝えても良いもの。

そして口にした人も

笑顔になれるもの。

 

お茶を習うと

「感謝」と「浄める」という言葉をよく使う。

 

日常でも、このふたつを意識すると、

穏やかにに過ごせる気がする。



2020年5月14日

【夏の朝】

鳥のさえずり。

明るい光。

立夏から小満に向かう頃。

万物を育む気は天地に満ちて。



2020年5月5日

【端午の節句・立夏】

お節句なので朝抹茶も少し改まり濃茶を練りました。

馥郁たる香り。

常緑の樹々を思わせる艶やかなお茶の色。

引き篭もっていますが、出来る範囲でお祝いを。



2020年5月3日

【喫茶去】

目覚めても起きずに微睡んでいると伝わる雨の気配。

 

新緑を輝かせる雨、翠雨。

瞼に浮かぶ外の緑の美しさ。

急に力を増した陽射しも今朝はひと休み。

 

のんびりと起きた休日のおめざ。

今朝はお点前はせずに喫茶去、さらさらと。

時に緩めて、時に締めて。

途切れさせないための秘訣。

 

お菓子は、少し素朴なものが頂きたくて「くるみ大福」を。週に一度の食材宅配の時にお願いしておいたもの。

餡にもお餅にもくるみが入っていて滋味豊か。

 

さて、今日は何をしましょうか。

ここ数年は、忙しなく走ってきたので、時間があるのは何より贅沢に思えます。

 



2020年4月30日

【ふるさと】

時々、心に染みる言葉に出会う。

音の響きに懐かしさのある言葉に出会う。

そんな言葉は、大和言葉のことが多いように思います。

日本の言葉は、大きく分けて三つ。漢語、外来語、大和言葉。

 

「開始」は漢語。

「スタート」は外来語。

「はじめる」は大和言葉。

 

大和言葉は、日本古来の言葉。

声に出すと、その音は、まるく、どこか懐かしい、と私は思うのです。

「うさぎおいし かのやま…」で始まる唱歌「ふるさと」が大和言葉で綴られた歌というのは、ご存知の方も多いでしょう。

 

なかなか、ふるさとに戻れない状況ですが、ゆっくりとその歌詞を味わいたいと思います。

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「ふるさと」

兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川

夢は今もめぐりて 忘れがたき故郷

 

如何にいます父母 恙なしや友がき

雨に風につけても 思いいずる故郷 

 

こころざしをはたして いつの日にか帰らん

山はあおき故郷 水は清き故郷 

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朝抹茶のお供は、越乃雪本舗さんの「あまいおはじき」。

本物そっくりの有平糖のおはじき。

思い出すのは、幼い指で弾いたおはじき。

笑い声。

子供の頃の、お篭り遊び。