自分のお稽古

「教える側なのにまだ習いに行くの?」と以前聞かれたことがあります。

答えは「はい、ずっと」。

 

そして先日も生徒としてレッスンを受けて来ました。

休日の午後。

お教室の日差しは柔らかく今日のお菓子の「摘花」にぴったりで、外は寒いのにお教室の中は長閑な春でした。

 

(お菓子は菊家さんのもので河原での花摘みの意匠だそうです)


 

 お道具は中次でした。

「中次は分かりますよね?」と先生に聞かれ「はい」とお答えします。

お点前を知らないから来ているのではないことは先生もご存知です。

 

お点前の手順だけではなく、ここで、先生の前でお点前をすることで今の自分にブレがないか自分で確認をしています。そして生徒・講師両方の立場から先生が他の方に説明しているのを聞いて学びます。

 

「教えてくれる人がいるのは幸せなことだよ」

年の離れた友人にそう言われたことがあります。

その時はお茶の話ではありませんでしたが、年を重ねいつの間にか導いてくれる人がいなくなってしまったのを友人は寂しそうにしていました。

 

こうして学ぶ場があることは本当にありがたいことです。


 

お稽古の翌日の朝抹茶。

お菓子は塩野さんのお干菓子で八重桜と水。繊細で美しいお干菓子です。中次のお稽古の後だったので朝抹茶も中次で。


 

そして、お茶碗は自作です。汗) 

向山文也さんの作陶講座に参加して削り出しで作りました。今回が2回目の作陶。前回は黒で丸みのあるお茶碗だったので、今回は白で直線的にしてふたつで陰陽…のつもりです。(削り出す元の型に腰があるものしかなく思っていたより丸みのあるものになりましたが...)

 

自分で作って、実際にお茶を点てると使い勝手が分かり「次はこうしよう」と気づきます。お茶を始めると興味や知識、そして物の見方も広がり、そのことが心や暮らしが豊かにしてくれる気がします。

 

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