霧島

二十四節気「穀雨」。この時期に降る雨は穀物の成長を促すというけれど、朝の雨は風をともなってまるで嵐のよう。

夜には体験レッスン「おもてなし茶の湯」の日でしたので心配しましたが、やんでくれてほっとしました。

いらしてくださったのは、お友達にお茶会に誘われて時々参加するけれどお作法を知らないのでという方と、自宅でお抹茶を飲みたいけれど正座などあまり堅苦しいのは、という方でした。

一期一会のお話をして、姿勢やお客様の役割をお話をし、お茶の頂き方をお伝えてしてのミニ茶会。

お出ししたのは両国屋是清さんの「霧島」。ちょうど雨に濡れたツツジのようですね。霧島は雲仙のツツジの名所です。

後半のお点前の一部をしながらお茶を点てる体験です。おふたりとも綺麗にお茶が点っていました。

袱紗捌きは体験ではしないことをお伝えすると、もう2、3回参加して今日のしてみた部分を覚えてから茶道教室に通うことにしようかなとのことでした。体験レッスンも一期一会でいらっしゃる方で雰囲気が変わります。今回は、朝の雨の名残を楽しむような、時折訪れる静寂を楽しむような、そんな会でした。賑やかな会も楽しいですが、静けさの余韻のある会も良いものです。

帰り道、ツツジが見事に咲いていました。