そぞろや夜を蝶のねにこし

茶道教室でした。

茶道教室では最初にエア(お湯を入れたつもり、抹茶を入れたつもり)でお点前を最初から最後まで通します。

ここで前回までの復習や注意点の確認も出来るのですが、今日でまだ2回目の生徒さん。自宅でかなり練習されたことが良く分かるお点前でしたので「インストラクターになりたいという希望はありますか?」と伺ってみると「はい。」とのこと。

ご自宅でご近所の方にレッスンをしたいのだそうです。そして茶道の講師は一生続けれらるのも魅力とのことでした。

 

お茶の世界では80代90代の先生もいらっしゃいます。またテーブル茶道は正座の必要もないので足を痛めたから続けられないということもありません。長く続けられるという点は確かに魅力的だと思います。

そして茶道はおもてなしの心です。少し表現が違うかもしれませんが「贈り物はもらう方はもちろん嬉しいですが、贈る方も嬉しい」もの。相手の方に喜んでいただけるようにと、あれこれ考えたり用意をしていると自分も幸せになりますよね。同じように私も、日々、「お客さまや生徒さんに喜んでもらえるかな」と用意をしていると、とても幸せに気持ちになります。この仕事の良さのひとつだと思っています。

 

インストラクターはお金をいただくプロです。ですので、なるのは大変ですが、テーブル茶道が楽しい、良いと感じ、周りの方たちにその良さをお伝えしたいと思ったらぜひチャレンジしていただきたいです。

 

さて、今日お出ししたお菓子。塩瀬総本家さんの「水牡丹」。

「おりたちてうつつなき身の牡丹見ぬそぞろや夜を蝶のねにこし」与謝野晶子

 

少し甘やかな歌ですが

晩春から初夏にかけて咲く花を見ていると、渡辺省亭の絵画と共に思い出す一首です。

 

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有結流ゆいテーブル茶道教室