8/18の茶道教室と体験レッスン「おもてなし茶の湯」の様子です。
<茶道教室>
新しく始める方がいらっしゃいました。
お稽古は服紗捌きから始まります。有結流の服紗には「有結」の縫い取りがあるので、それを目印に捌き方の練習をします。
そして、服紗捌きを一通りお伝えすると、初日でもお点前を最初から最後まで通して、実際にお茶を点ててみます。
(長年茶道をされていた方が驚かれる点です)
最初の一服は嬉しいものだと思います。
家でお茶を点てる暮らしをされたいと茶道教室に通うことにされたそうですが、お友達で美味しい和菓子を作る方もいるそうなので「お友達の和菓子をお出しして、共通のお友達をお招きしてお茶会をしたら、素敵ですね」とお伝えすると、ぱっとお顔が輝きました。お茶会をするなら、どんなお菓子で、どんなお茶碗で…興味のある着物も習って和服でお点前できたら…と、とても楽しそうでした。
具体的な目標ができると練習の励みになりますね。
炉はもちろん、畳の和室のない家の増える中で、ご自宅でのお茶会ができるようになり、それが日常になったら素敵だなと思います。お茶会を開く時にはテーマを設けます。季節や歳時を意識して取り入れる。美意識や知性がより磨かれるのではないかと思いますし、こういうことが大人の愉しみのようにも思うのです。
茶人(ちゃびっと)さんが増え、基本のお点前が淀みなくできる方が増えたら、こじんまりとしたお茶会を皆でしたいと思っています。習ったことを知識として蓄えておくだけでなく、生活の中で役立てて欲しいと思います。
<体験レッスン「おもてなし茶の湯」>
茶道経験のある方、ない方、両方の方がいらっしゃいました。
レッスンの前半は、主にお客さまのお作法をお伝えしてミニ茶会をしてお茶を召し上がっていただき、後半では、お点前の一部をしてお茶を点てていただきます。
お茶も何回も召し上がっていただくので、最初はぎこちなかった頂き方も、最後にはとても自然なものになっていました。
「茶道は茶筅を振るイメージしかありませんでした。その前もあるのですね」
「この二時間で、自分が上品になった気がします」(最初から上品な方でした)
「和の所作はやっぱり良いなと思いました」
...などなどのご感想をいただきました。
そして皆さん、お菓子もお茶も美味しかったとのこと。何よりです。
お抹茶は使う前にダマにならないように漉して、お菓子は風味が落ちないように朝早く取りに伺います。お湯の温度にも気を配ります。
それはお客さまに「美味しい」と思っていただきたいから。
お茶もお菓子も、抹茶を育て作ってくださった方たちや、お菓子を作ってくださる職人さんたちから託されているのです。
お教室でお出ししたお菓子は青山の骨董通りにある菊家さんの「秋の七草」。
萩、薄、葛、女郎花、藤袴、撫子、朝顔(桔梗)。
秋を彩る草花たち。
二十三日は、二十四節気の「処暑」。暑さも和らぐ頃となり、朝夕の風にも涼しさが戻って参りました。