先日の体験レッスン「おもてなし茶の湯」には時々着物お出掛けを楽しんでいらっしゃる方たちにいらして頂きました。
当日は、今にも降りそうな空模様。雨になるとお着物は少し大変ですが、雨の日には雨の日の良さがあります。
『「雨の日と雪の日には香を聞け」という言葉があります。今日のお茶は一際香りがたってくれそうな気がいたします』
そう最初にお伝えすると、皆さまわくわくとした表情に。
お菓子は着物好きの方たちと伺っていたので、襲の色目に因んだ「松襲」をご用意していました。菓銘をお伝えするだけで「わぁ」「そうそう」と皆さま大盛り上がり。笑)
私もすぐに意図を汲んで頂けてご用意した甲斐がありました😊
お抹茶は足立美術館のお茶室「寿立庵」で使われているものをお出ししたのですが、来月(神有月ですね!)足立美術館に行かれる方がいて美術館のお庭や寿立庵のお話などにもなりました。
私も昨年訪問しましたが手入れの行き届いたお庭と、お茶室での静かな一服(その美味しさにお教室でも同じお茶を使わせていただいています)はとても印象に残っています。
見事な借景の枯山水の庭。(2017年 足立美術館)
桂離宮にある「松琴亭」の意匠を模した「寿立庵」。
また、絵画のコレクションも素晴らしいですものがあります。横山大観の作品も多く、それまでは「富士山」の荘厳なイメージが強かったのですが「こんな絵も描くのか」と印象の変わった記憶があります。大観の作品ではありませんが、私は以前から見たいと思っていた川端龍子の一枚に出会うことができました。
話をレッスンに戻すと、着物を着るので所作や姿勢を美しくしたい、皆でお茶会に行きたいのでお客さまのお作法を覚えたいと、皆さまとても熱心でした。
最初のご挨拶の通り、お茶を点て始めると香りも広がりお仲間同士の楽しい会となりました。
お客さまのお作法の基本を覚えると、お着物でお茶会に参加することもできるようになり、着物で出掛ける機会も増えるかと思います。
また、私自身も着物が好きで着付けの資格を持っていることもあり、着物を着る方が増えると良いなと思っています。
テーブル茶道のお稽古は、着物でも洋服でもご参加いただけます。
着物初心者の方は「着崩れたらどうしよう」となかなか着物で出かける勇気がわきませんが、もし着崩れてしまったらこっそり直し方をお伝えしますので、テーブル茶道のお稽古で着物お出掛けのデビューをなさってみてください😊