十三夜に寄せて

今宵は栗名月ともいわれる十三夜。

その月を楽しみにしながらの朝抹茶。

 

月はもともと好きでしたが、昨年、澄み渡る十三夜の月の光の中で茶道教室の名前を「ゆい」と決めてから、十三夜はことに思い入れのあるものになりました。

満月に向かう月。

けれど満ちることのないその姿。

それは不足の美の象徴であり、私にとっては名前を決めたことから新たな始まりの象徴ともなりました。

 

朝抹茶のお菓子は、栗名月ですので亀屋友永さんの「やきぐり松露」と茶道教室と同じ名前の結(ゆい)さんの「じゅじゅ」。

どちらも特別な思いを込めて今月のお教室でもお出ししていたものです。

 

 

「ゆい」という名前には創造と伝承の想いが込められています。

この一年を振り返り、今年も静かな心で昇る月を待ちたいと思います。

 

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有結流ゆいテーブル茶道教室