茶事は、炭点前、懐石、濃茶、薄茶という流れになり、茶事の一部を欠くもの(薄茶だけなど)を茶会といいます。
今回、参加させていただいたのは、極寒の冬の夜長を幸いとして冬の夕方から始まる夜咄の茶事。
待合には暖を取る手焙が用意され甘酒もいただきました。
空は少しずつ暮れていき、やがて現れる黄昏時の空の色。
暗闇の中の柔らかな灯火。
とても幻想的な時間でした。
席入りの後は、まず一品ずつご用意された懐石を有難くいただきます。
写真は撮りませんでしたが、主菓子は縁高に入れられた山茶花。
下の写真は濃茶が終わって、続き薄茶の始まるところ。お干菓子のひとつは、来年の干支にちなんで亥でした。
お花は水仙でした。夜咄は暗くて花の色が分かりにくいので白い花を用いることが多いのだそうです。
(今回は蝋燭の芯切も体験させていただきました)
おもてなしの集大成、お茶事。
寒波到来で吹く風は冷たく底冷えのする日でしたが、とても心が温まりました。