今年も年始から体験レッスンや茶道教室へのお申込みが続いております。有難いことです。
しばらく徒然(ブログ)の更新が出来ていなかったので、今年に入ってからの体験レッスン「おもてなし茶の湯」や茶道教室でお出ししたお菓子をご紹介します。ご参加いただいた方は覚えのあるものがございますでしょうか?
新春、今年最初の体験レッスンでは清々しく繁栄の象徴である竹のお菓子をご用意しました。茶道教室では松を。
竹と松と続いたら、やはり次は梅を。
松竹梅と揃ったところで、東の空に差す光、曙光を。
1月も下旬、翌日は二十四節気の大寒という日にお出ししたのは、寒さの中に咲く花たち。梅と水仙を。
お干菓子の「じゅじゅ」は、教室名と同じということで良くお出しする結製のものです。
茶道教室では花びら餅を。こちらの花びら餅は形も他のお店のものと少し違いますが、味わいも山椒の風味がして面白くとても美味です。
最近、体験レッスンの後のご感想で「家でもお茶を点ててみようと思います」という嬉しいご感想をいただくことが増えました。
茶筅を振ればお茶は点ちます。それも美味しいものだと思います。
そこに少し約束事を入れて美しいものにしてみる。
お点前をしてお茶を点ててみる。そしてできればそれを習慣にしてみる。
私は、朝抹茶といって朝お茶を点ててから一日を始めることがあります。最初はお点前を覚える練習として始めたので、とてもたどたどしいものでしたが続けるうちにお点前は自然と身につき、考えなくても手が動くようになりました。
やがて気が付いたことがあります。
同じ手順と動作でお茶を点てているからこそ、そこに起こる微かな変化に気が付きます。
お茶を点てる時の、音、香、色、温もり...それらは、移ろう季節によって行きつ戻りつしながら変わって行くこと。
その僅かな変化の中に季節や自分の心が現れているということ。
季節はとても繊細に美しく移ろうこと。
春夏秋冬、巡る季節の美しさ。そのことを感じた時、愛しさと謙虚さの生まれること。
テーブル茶道にはお茶室はありません。けれど、自分と向き合い丁寧にお茶を点てることで特別な時間を味わうことができます。
体験レッスンや茶道教室で学んだことを、ぜひ暮らしの中で実践していただきたいと思います。
それはやがて精神的な豊かさに繋がると私は思っております。