二十四節気「穀雨」。
百穀を潤す恵の雨の降る、春の終わりの頃、光の中に夏の気配の宿る頃の体験レッスンと茶道教室。
お出ししたお菓子は「あやめ」塩野製でした。
茶道教室には、新しい方が三人いらっしゃいましたが、その方たちを含めて皆さん他の方のお点前を真剣にご覧になっていらっしゃいました。
静かに座りながら内側の熱意が伝わる時間。
この日は、インストラクター養成コースを受講中の方もいたので、初対面の方にお点前を見て頂くことに慣れる練習にもなったように思います。
自分で頂くお茶ではなく、お相手に差し上げるお茶を点てるのは緊張してしまうこともありますが、この日、お客さま役をされた方の中にとても心のこもった「大変結構でございます」のご挨拶をされる方がいて、ふっと和やかな空気が流れました。
お茶を点て自分と向き合う。
相手の心を汲む。
時に凛とした、時に和やかな空気の流れる空間。
とても、良い時間になったと思います。
季節は春から少しずつ夏へ。
体験レッスンの後で茶道教室に申し込まれた方たちがいらっしゃる頃には初夏になっていそうです。