二十四節気「小満」。
樹々は生い茂り、万物が成長の気に満ちる頃。
そして、三十一日からは小満の末候「麦秋至」。麦が実りを迎える頃となります。
麦秋は夏の季語で、この場合の「秋」は収穫期を指しています。
お教室でお出ししたお菓子は「麦秋」たねや製。風にそよぐ麦畑の穂たちを表した薯蕷きんとんでした。
写真では分かりにくいのですが、純白ではなく仄かに麦の色味がかかっていました。
この日の茶道教室では、茶人認定になった方、そして初めてお相手にお茶を点てた方が、
体験レッスン「おもてなし茶の湯」では、お茶に癒しを求めてお教室に申込みをされた方がいらっしゃいました。
また近頃、通ってくださる生徒さん達から
「お稽古を始めて、日常に色が戻りました」とか、法要の時に親族の方の前でお父様の思い出のお道具でお点前をしましたというお話を伺いました。
お教室にいらっしゃる方たちは年代も生活環境もそれぞれです。
通われる間隔も目指すところも、おひとりおひとり違います。
ですが、おひとりおひとりが折節に実りを迎えながら過ごせるよう、これからもお手伝いをさせて頂きたいと思います。