明大前で茶道教室の日。
生徒さんから、お父様の法事でお父様の思い出のお茶碗で親族の方(11名！)にお茶を点てましたというお話を伺いました。(今日で4回目の方です)
ご自身で地元の和菓子屋さんに足を運び、お茶碗を選び、ご用意されたそうで「皆に喜んでもらえ、場がとても和やかになりました。それに準備も楽しいものなのですね」とお話されていました。
お父様が大切に集めていらしたお茶碗。お父様も喜ばれたと思います。
お話されるご本人は、少し涙ぐんでいらっしゃるようにも見受けられました。
この日は、この後に二回目の茶道教室もありました。
こちらの回は、茶人さんが多かったので、ふと思いついてお相手にお茶を点てる時に、一緒に点てる方と息を合わせてお点前をする一斉点前していただきました。
一斉点前は見るのも楽しいので、ご覧になっていた方（まだ茶人さんではない方）が「私もしてみたい」と仰り、もう一度、一斉点前をしていただきました。周りの呼吸を感じながら揃えてお点前をする一斉点前はテーブル茶道ならではの愉しみです。
お菓子は紫陽花の意匠「雨」たねや製をお出ししました。
早いものでこの日は夏至。
暑さはこれからが本番なのですが、陽は少しずつ短くなっていきます。
夏に一雫(ひとしずく)さす次の季節。
ふと、そんなことを思いました。