梅見月ー2月の別称。
今年は梅も早いようですね。
そんな頃の平日夜のお稽古。
梅は夜の闇の中でも、香でその気配が伝わるもの。
「春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えね香やはかくるる」
そんな和歌を思い出しながらご用意したのは「梅香る」鶴屋吉信製。菓子器は夜のイメージで黒を。
そして、もうすぐ降る雪も雨に変わる頃。二十四節気の雨水。更にバレンタインも近いのでもう一首。
「梅の花咲けるが中にふふめるは 恋か隠れる雪を待つとか」
お干菓子は、この和歌にちなんで、梅と雪の結晶を。
どちらも、和歌のクラスでご紹介した歌。意味もお伝えしつつお稽古をいたしました。
梅見月に梅尽くしのお稽古。
いらした生徒さんたちが、お稽古の余韻のある帰り道に、梅の香りに出会えると良いなと思いつつ。