雨音

お教室の準備をと、お道具を並べていると気づく雨の日の仄暗い光の具合。それは雨音と共に心を鎮めるようでした。

寒い日でしたが、窓を開け雨音や水音を聞きながらお稽古をすると「滝の近くのお茶室みたいです」と生徒さん。

 

 

東京では桜の開花宣言が出ましたが、お教室でも六回通われて茶人さんの誕生となり、花が一輪咲きました。

六回目の時に使って頂くお茶碗はお教室に通われている生徒さんが「押し入れに眠っていたので」とお持ちくださった萩焼。

七化けを愉しめるよう、皆で使い育てているのです。

お出ししたのは、「花衣」塩野製。優雅な姿に皆さま笑顔に。 

 

件の萩焼のお茶碗は、写真をいつも失念しているので、皆さまがお帰りになった後、さらさらと点てて自服いたしました。

ふと雨音がしなくなったと思っていたら、お帰りになった生徒さんから「雪が降っています」と知らせが。

 

はらはらと舞う雪。

白く染まる世界。

騒つく世の中に静寂のひと時。

 

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有結流*風月テーブル茶道教室