「いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めき給ふありけり」
子供の頃、古典の音の響きが好きで、よく誦じては、時折声に出してその音を楽しんでいましたが、これは目に美しい一冊。
「御菓子司 聚洸の源氏物語」
源氏物語の各巻を和菓子とそれを盛る器とで表現する絵巻物語。
和菓子と器についても説明が添えられ、それを読むと、なぜこの意匠なのか、器なのかが伝わり、その意図にはっとさせられたり、共感したり。
お菓子と器。
その両者で綴られる源氏物語。
一日に数頁ずつ、丁寧に楽しみたい。
お茶碗が平茶碗なので小さな文庫サイズの本のように見えますが、ソフトカバーの本です。二枚目の写真は販売サイトからお借りしています。