とても暑い日。
お稽古は、カランという氷の音も涼しげな水点てでした。
お出ししたお菓子は「若葉蔭」。
琥珀の中の愛らしい金魚の姿に皆さまも笑顔に。
茶銘はどんなものが良いか。
今日は皆さんで考えてみました。
水点てはお点前も涼しげなので、涼しさを感し゛るものが良いですね。
そうお伝えすると、水、風、朝、夕、金魚などから連想して、皆さん色々な銘を口にされていました。
水風晩涼。
皆さんの連想に、ふと、思い出したのは、数年前、梅雨明け前のちょうどこの頃に、箱根を訪れた時のこと。
明るい空に降る小雨。
程なく止んで風そよき゛、
聞こえてくるひぐらしの声。
「風ふけば蓮の浮葉に玉こえて 涼しくなりぬ日ぐらしの声」源俊頼
銘からも伝える亭主の心。
少しずつ親しんでいきましょう。