秋葉原で茶道教室でした。
世情が世情ですので、いらした生徒さんには和んで頂きたくて、こんなお菓子をお出ししました。
「河太郎」塩野製。
背中にはちゃんと甲羅も。
お稽古は平茶碗。
「途切れ途切れだったお点前が、前より流れるようになってきて、お点前をするのが気持ち良くなってきました」とご本人も仰る通り、拝見する私もとても心地良いお点前になってきましたね。
いらした時の、忘れてます、から始まって、少しお伝えすると思い出されて、ぐんとお点前が良くなり、笑顔でお帰りになる。
背中を見送る私も嬉しく、お伝えする力を頂いています。
翌日は、オンライン講座を二回。
どちらも茶人さんでしたので、やはり平茶碗でのお稽古でした。
私の用意したお菓子は、「蚊やり」塩野製。
慣れないリモートでのお稽古に、少し緊張されている生徒さんも、このお菓子が画面が映ると笑顔に。
これもささやかな 私のおもてなし。
そして、 お稽古を終えてからの数時間は、私の休日。
届いたばかりの本をぱらぱらと捲ってみました。
『「趣味と芸術」ー謎の割烹 味占郷』杉本博司
架空の割烹「味占郷」のお客、しつらえ(床)、料理。
その取り合わせがとても興味深いのです。
茶道はお点前ばかりに留まりません。
書や絵画や道具、懐石、花はもちろん、その根底にある思想、民俗学、歴史も然り。
一生かけても学びきれない世界が広がっていることに、私は子供のように、いつもわくわくしています。