昨日、今日と、夕暮れ時から、空には見事な半月が浮かんでいましたね。
満月に向う上弦の月。
その形はまるで月の舟。
「秋風の吹きにし日よりいつしかと 我が待ち恋ひし君ぞ来ませる」
山上憶良 万葉集1523 七夕の歌
新暦で暮らしているので、少し違和感がありますが、旧暦だと今年は今日(8/25)が七夕なのだそうです。
太陽太陰暦の旧暦では七夕は秋風の吹き始める頃、空には必ず舟の形の上弦の月(半月)が浮かんでいました。
また万葉集では七夕の歌は秋の歌とされています。
先の歌では彦星が織姫に逢いに行っていますが、織姫が月の舟に乗って逢いに行く、という説もあるそうです。
先程目にした月の舟で、織姫は渡って行ったのでしょうか。
今宵は先日頂いた七夕の香を焚き、一服頂くことにいたします。