久しぶりにお能へ。
今夜は蝋燭の灯りで、
謡講(通常は能舞台ではなく町屋などで行う謡の発表会)と、
お能「鉄輪」(丑の刻参りの話)を鑑賞しました。
蝋燭能は二度目ですが、揺らぐ灯の作る陰影と謡と舞ですっかり非日常の世界に。
謡講の方は初めてでしたが
「敦盛」
「蛸盛(敦盛の替え歌でお刺身にされる蛸の話で可笑しいです)」
「老松(影絵付き)」
「鐘馗」を聴きました。
古典に親しみやすくという趣旨もあるのか、可笑しくテンポもよくて気軽に楽しめました。
お能の「鉄輪」は、能面でも鬼系のものが見たくなって選んだ演目でしたが、前シテの曲見の面は静嘉堂文庫で展示中とのことでした。
いつも大切に仕舞われ展示されている面も、使われて喜んでいるのではないでしょうか。
展示は12/6までなので改めて見に行こうと思います。
また、国立能楽堂はSD確保で座れない席に文様紙を使っていました。雰囲気を損なわず能楽堂らしい素敵な取組みだと思います。
中庭の薄も良い風情。