つごもり

神無月末日。

お昼から午後からと、二回の茶道教室の日でした。

いらしたのは茶人さんたちと1年ぶりのお稽古の方。

久しぶりにお茶点てて頂きましたが、「美味しいです」とほっとされたご様子でした。

茶人さんたちは老松の茶器でのお稽古。少し難しいのですが、皆さん綺麗に扱っていらっしゃいました。 

 

お出ししたのは「しののめ菊」鶴屋吉信製。 

東雲は、夜明けや明け方の意。

明日から霜月。そして、茶人正月とも言われる月ですので、新しい年の始まりの意味も込めてのご用意でした。

お干菓子でお出ししたのは「栗月下」たねや製。

栗そのものの味わにいに、皆さん驚きながら「そのまま栗ですね」と喜んでいらっしゃいました。 

 

 室礼も「霜」をテーマに整えましたが

写真よりも先に実際に見て頂いた方がよろしいので、今は蝦夷菊の花だけ。

全体の写真は次の室礼に変えた時にでも。 

 

「きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしきひとりかも寝む」新古今和歌集 518

 

霜が降りはじめる晩秋の頃。  

寒さで紅葉も色付いて参りましたね。