陽の光も柔らかく、少しずつ春の訪れを感じる頃。
次々と開く梅花黄連に花を少し分けてもらいシマトリネコ一緒に花器に。
今日は、練香の「梅が香」を空薫き、私自身も梅の着物を来て、皆さんをお待ちしました。
お菓子は「春告草」森八製を。(春告草は梅の別名です)
次の季節を心待ちにしてのご用意でしたが、生徒さんのおひとりは、夜の散歩で近所の公園に行かれた時に、梅の花越しに満月が浮かんでいて、それは美しかったことを思い出されたそうです。
そして「こんな時に一首詠めたら」とも。
そんなことが出来たらとても素敵ですが、代わりこんな一首を引いておきます。
「誰が園の梅の花ぞもひさかたの 清き月夜にここだ散りくる」大伴旅人 万葉集 巻十 2325
お稽古は室礼や節分のお話しとともに、お点前も楽しんでいただきました。