花山吹

4月は新しく習いごとを始めようと思う人が多いようで、ありがたいことにお昼の体験レッスン、午後の茶道教室、夜の茶道教室とふる回転の一日でした。

体験レッスンでは、茶道未経験の方が多く「お抹茶美味しい!」「お菓子美味しい」と笑顔で喜んでいただいたり、「所作の意味が分かりやすかったです」といったご感想をいただきました。体験レッスンでは、お抹茶の頂き方はもちろん、お菓子の取り方や頂き方も体験していただけます。

夜の茶道教室では、先日体験レッスンにいらした方と2年前に体験レッスンにいらした方が新しく通い始めることになり、袱紗捌きから熱心に練習されました。有結流の袱紗には印があるのでそれを目安に袱紗捌きを練習します。正しく畳めると有結の印が見えるので皆さん嬉しそうにされます。

 

順序が前後しますが、午後の茶道教室は茶人(ちゃびっと)誕生でした。

茶人認定のセレモニーお誕生日席でのお点前の披露です。(試験ではないです)

最初のレッスンの時に袱紗捌きが難しいと苦労されていましたが、お点前の披露の時は淀むことないお点前を披露されました。本当に真摯に熱心に練習される方です。また、この方は私がインストラクターの頃から何度も体験レッスンに参加いただき、私が講師になり茶道教室を開いてからは生徒として通っていただいている方なので茶人認定は感慨深いものでした。

認定書の授与。「額縁に飾らないと」とのことでした。

ご一緒にレッスンを受けていた茶人会員の方は、茶道教室PLUSの受講で今月は平棗を扱いました。基本がしっかりされているのでお道具が変わってもとてもスムーズです。

そして2回目の方は、お点前の覚えながら、先に進んでいる方にお茶を点てていただいてお茶の頂き方を覚えます。

 

有結流では参加回数の違う方も一緒にレッスンします。それぞれの方のしていることや教えてもらっている内容を見て聞くことで予習、復習をします。相手の方がお点前をしている間、教えてもらっている間もそれを見聞きしてそこから学ぶのです。

 

今日お出ししたお菓子。菓匠菊屋さんの「花山吹」。

「桜ちり春のくれ行く物思ひも忘られぬべき山吹の花」藤原俊成

桜の後、明るくこぼれるように咲く山吹の花。今日の茶人認定された方もそんな明るいでした。