白露と中秋の名月

9/15は体験レッスン「おもてなし茶の湯」と茶道教室の日でした。

「おもてなし茶の湯」にいらしてくださったのは、同じ職場で働いていらっしゃる三名様と、以前、茶道を習っていらした方。

 

9/8は二十四節気の白露。白露の頃になると気温も下がり、朝、秋の草花にも白い露が下りるといわれています。

そして、今月の24日は中秋の名月。

そんな頃でしたので、お菓子は主菓子には露の下りた秋の花の意匠で菓匠菊屋さんの「萩の露」を、お干菓子には鶴屋吉信さんの「お月見」から兎と桔梗をご用意いたしました。


お茶やお菓子の頂き方の練習をしてからミニ茶会を経験していただき、その次にお点前の一部をしながら茶筅でお茶を点てていただきました。

 

「お点前は最初は順番を覚えるので精いっぱいだけれど、慣れてきたら癒されそうな気がします」

「約束事があるから綺麗なのだと思いました」

「ここに神羅万象があるのですよね」

皆さまのご感想に、こちらが驚くばかり。有難いことです。

そして、茶道をされていた方からは

「畳みのお茶では一人でお点前をするけれど、こうして皆で点てられるのも良いですね」

と、ご感想をいただきました。

 

和のことがお好きな方が多かったので、お話しも曜変天目や落語の「茶の湯」、茶道の歴史、流派のことなどあちこちに広がりました。

曜変天目。とても有名ですが国宝とされているのは三碗。

ひとつは静嘉堂文庫の稲葉天目、もうひとつは藤田美術館所蔵。残るひとつは大徳寺の塔頭龍光院にあります。

私が見たことのあるのは静嘉堂文庫の稲葉天目と藤田美術館のもの。稲葉天目は閉じた内側に広がる宇宙。藤田美術館の方はより繊細で天の川を写し取ったように思えました。どちらも魅入られてしまいそうな美しさです。

 

お話も弾み、おひとりで参加された方も楽しんでいただけようで何よりでしたし、職場がご一緒の皆様には家だけでなく職場でもお茶を楽しんでいただければ良いなと思います。


その後は茶道教室でした。

初めての方、二回目の方、五回目の方、そして茶人(ちゃびっと)さんのご参加でした。

茶人さんは今月は甲赤という茶器を扱います。


 

初めての方、二回目の方は、初対面の方ばかりなので最初は少し緊張されたかもしれませんが

レッスンが終わる頃に「和やかですね」と仰って、「来月も皆さんとご一緒したい」と予約をされて行かれました。

お菓子は「おもてなし茶の湯」と同じものをご用意していたので、可愛らしい兎のお月見に皆さん喜んでいました。

 

9/24、中秋の名月。

来月には、皆さんで月の感想などもお話できると良いですね。

 

「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」詠み人知らず

 

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有結流ゆいテーブル茶道教室